経営者のための刑務所見学ツアー ~前科者の雇用問題について考える~ 

報告者:広島刑務所 総務部 庶務課長 高原 勝氏
開催日:2022年5月26日(木)13時~ 広島刑務所

5月26日(木)に広島中支部青年部5月度例会「経営者のための刑務所見学ツアー ~前科者の雇用問題について考える~」を実施。広島刑務所へ訪問し、施設案内(変革や特徴)と受刑者に関する動向や処遇の説明を受けた後に所内を視察。

受刑者が金属工場や革工工場で働いている状況や実際に余暇・就寝を過ごす部屋を見学した。その後は出所者の就労支援状況に関する話を聞き、ハローワークなど雇用状況に関する話を聴講。

受刑者の約7割近くは無職者。
そのため、受刑中でも簿記やペン習字、各種資格の通信教育を受講することができる環境を整えるなど、広島刑務所としても受刑者を減らすため、そして少しでも社会復帰できるような取り組みを行っていた。

近年ではビジネススキル科職業訓練といった特別支援プログラムも増やし、雇用を通して社会貢献できるような取り組みも行っており、ハローワーク等での就労支援を強化した結果、出所前に内定をもらう受刑者も増えてきている状況とのこと。

人手不足であっても中小企業として、何かしらその課題に対応できるではないかと考えさせられた視察となった。
受刑者が出所する際、その多くは製造業が占めており、業種により雇用が難しい企業もあるかもしれないが、本例会で情報把握することは経営者としても有意義な時間であると感じました。

記:㈱ナカオカ 中岡英也 氏